イ・ジア、ドラマ「ラブソリューション」で離婚のスペシャリストに挑戦…自分なりの結婚観を語る

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写真=BHエンターテインメント
女優のイ・ジアが、韓国JTBCの水木ドラマ「ラブソリューション ~愛の解決策、教えます~」で最強の離婚解決士キム・サラを演じた感想を語った。

「ラブソリューション ~愛の解決策、教えます~」は、韓国で最強の離婚解決士と謳われるキム・サラによる“離婚復讐劇”を描く。依頼人の代わりに問題のある配偶者に復讐する痛快な姿は瞬く間に反響を呼び、第1話の視聴率は3.3%を記録。最終回では視聴率5.8%と作品の自己ベストを更新し、有終の美を飾った。

ソウル江南(カンナム)区に位置するBHエンターテインメントの社屋では最近、同作で主演を務めたイ・ジアとのインタビューが行われた。

彼女は「様々なメッセージが込められた作品でした。脚本家の先生は、『離婚しても大丈夫です。死にはしません』ということを伝えたかったようです」と撮影期間を振り返り、「とにかく、結婚生活に問題を抱えている方々の中には『離婚は汚点になる』と考えてなかなか踏み切れないというパターンが多いように感じます。(ドラマの放送にあたって)そのような方々に勇気を与えたかったと伺っていて、少しは伝わったんじゃないかなと思います」と、作品に込められた前向きなメッセージに言及した。

「ラブソリューション ~愛の解決策、教えます~」は、JTBCが昨年10月に放送を終えた「この恋愛は不可抗力」以降約3か月ぶりとなった水木ドラマだ。

これについてイ・ジアは「直近の水木ドラマが終わってから初めて披露する作品だったのでとても心配していましたが、結果的にこれからの水木ドラマを盛り上げるきっかけになったのではと思います」とコメント。「JTBCの関係者の方からも、歴代の水木ドラマの中で視聴率2位だと伺っています。たくさんの方々が関心を寄せてくれて感謝しています」と満足感をあらわにした。

イ・ジアが今回出演を決めた理由については、キム・サラというキャラクターが魅力的だったからだと語る。

「キム・サラは弁護士たちが解決できないことまで引き受けてくれて、法のラインを行き来しながら悪い人に裁きが下るように復讐もしてくれます。現実では難しいことなので、さらにかっこよく感じました」と切り出した彼女は、「ソリューションチームをアベンジャーズのようだと言う人がいるけれど、確かにある意味ではヒーローものと言えるのではないかと思います。『このようなドラマが実際にあったらいいな』と一度は考えることができる、面白いテーマでした。また、サラは作中で躊躇なく堂々と突き進む……その推進力がかっこよくて欲が出たという部分もあります」とキム・サラへの愛情を惜しまなかった。

さらに、「脚本家の先生が私のことを頭に浮かべて書いたと言っていました」と興味深い発言も。実際のイ・ジアとキム・サラの共通点については「ちょっと似ている部分もあるような気がします。例えば『くよくよ悩まず、一度決めたらもう振り返らない』という姿勢が似ていると思います。突き進むことにおいては、私よりサラのほうがはるかに勇敢ですね。本当の意味でドラマの中のキャラクターなのですよ」と笑顔を見せた。

共演者らとの相性についても語っている。

イ・ジアが自ら相手役に推薦したカン・ギヨンについては「とても相性がよかったです。シーンごとにお互いにたくさん相談して、台本に書かれている以上に詳しく状況を設定しました。積極的に助け合って、アイディアもたくさん出しながら作業をしたので、とても楽しかったです」と振り返った。

また、サラの元夫ノ・ユルソンを演じたオ・ミンソクについては「お互いの感情に引っ張られて突発的な演技をする状況に置かれても、とても柔軟に対処してくれました。そのような部分をとても心地よく感じたし、『姉さん、ああしてみてとても良かったよ』と報告してくれて、気楽に過ごせました。アドリブも多かったけど、一緒に演じる楽しさがありました」と語っている。

元姑のチャ・ヒウォンを演じたナ・ヨンヒに対しては、イメージが大きく変わったという。

「最初はナ・ヨンヒ先生を怖いと思っていて、とてもびくびくしていました。しかし、先生は本当に少女みたいで、とてもよく気遣ってくださいました」と切り出したイ・ジアは、「私が撮影期間中に新型コロナウイルスに感染してしまったのですがとても心配してくださって、今でも印象に残っています。演じられたキャラクターは怖かったのですが、実際にはとても優しい方でした」と撮影中のエピソードを明らかにした。

イ・ジアの出演ドラマを振り返ると、作中であまり良い夫に恵まれていないことは一目瞭然だ。

悪名高い「ペントハウス」シリーズのチュ・ダンテ(オム・ギジュン)をはじめ、「パンドラ 偽りの楽園」のピョ・ジェヒョン(イ・サンユン)、そして今作のノ・ユルソン(オ・ミンソク)と続いている。

これについては彼女自身も「本当に良い夫に恵まれていない」と認めており、そのなかでも最悪な夫について「ユルソンは3位です。ジェヒョンも悪かったけど1位はチュ・ダンテですね、本当に色々な面で……(悪い部分は)一つどころではないですね」とランキング形式で発表し、「ユルソンはとてもかなわないですよ。少しずつ夫役の人間性はだんだん良くなっていると感じますね」と笑いを誘った。

「ラブソリューション ~愛の解決策、教えます~」では、最終話でドン・ギジュンからプロポーズされたキム・サラの「もう結婚はいやよ。別れよう。5年だけ一緒に住んで別れよう。賞味期限のある結婚ならOKよ」というセリフが視聴者に強烈な印象を与えた。

イ・ジアは1997年に歌手のソ・テジと結婚し、約2年で離婚を発表した。今回のインビューでは、実際に離婚歴のある女優として知られる彼女の結婚観についても語られている。

「賞味期限の部分は私も監督たちと話を交わしました。これからの世の中はますます変化してゆくので、同じように考える人は増えそうな気がします」と切り出したイ・ジアは、「ただ、お互いに合理的に考えて同意さえすれば、それが必ずしも悪い選択ではないと思います。そのような気持ちで撮影にも臨みました」と、セリフに込めたメッセージについても明らかにした。

彼女は続けて、「私に何か明確な結婚観があるわけではありません。生きている間に考えが変わることもあるし、状況だっていくらでも変わります。今作では『このような方法もあるのだな』と思わされる機会がたくさんありました。いずれにしろ、有効期限や終わりが定まっていると、残念な気持ちになることもあるでしょうし」と自身の考えを伝えた。

新たな愛やその形については、「常に考えているわけではないです」と語る。

イ・ジアは「そもそも、そのような考えに及んだことがあまりないような気がします。今作にも離婚のストーリーがあって、自分自身には逆境を乗り越えていくために前向きな希望を抱く時間も、考えもなかったです」としながら、「私は自然体でいることが一番なのだと感じていて、もし縁があればそのような展開もあるのかなと。あえて自分から探したり待つようなことはしません」と自己分析した。

インタビューの最後では、「今作のように痛快に解決したいことがあるのか」という質問も。彼女は「次の作品をスパッと決めたいです。もっと明るい役のオファーが来てほしいですね」と伝え、今後の活躍に対する期待をあらわにした。

「ラブソリューション ~愛の解決策、教えます~」は、現在U-NEXTで好評配信中。

記者 : パク・ソヨン